読書の技法

読書の技法
読書の技法
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東洋経済新報社 (2012-09-21)
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    文系のエリート官僚の読書法はすごいものである。

    文系の人材、官僚のエリートには、本書を参考に、時間は有限であること
    を前提に、膨大な書籍に接し、読むべき本を選び、活用できる知識を習得
    する技を見習って、ロシアの知識人と渡り合える著者のような人材を目指
    してほしい。

    「速読術とは、熟読術の裏返しの概念にすぎない。熟読術を身につけない
    で速読術を会得することは不可能である」
    これは全くそうだと思う。世の中、そんなにうまい方法はないのだ。知識
    のある分野だから、読む価値を素早く判断できるのであり、これをやるの
    が速読ということだろう。熟読と速読の位置づけが著者の考えと似ている
    ので、自分の読書法も著者のそれと似たところが多い。
   
    ただ、超速読については、自分の場合はとりあえず読まないという選択を
    する。読むべき本ならば、また接する機会があるはずだから。その結果、
    月に何百冊も本を買わなくてもすむのである。