怪物はささやく

怪物はささやく

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パトリック・ネス
あすなろ書房
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児童向けだが大人が読んでも面白い。怪物が3つの物語を語ったら、自分が4つ目の物語を語るのだ。4つ目の物語ははじめから決まっていた。ただ自分だけが認めたくないだけで。怪物の物語は子供である自分には不条理だ。だが、4つ目の物語もそれは同じ。怪物は自分のことなのだ。自他の中にある怪物と折り合いをつけられるようになるということが、大人になることだと言うことになるのかも。原著者が死亡し、著者が結末をつけたというエピソードも、生き死という本作の題材と符合する。