世界を変えた10冊の本

世界を変えた10冊の本

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文藝春秋 (2014-03-14)
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10冊のうち、1冊として読んだことなし。概略ぐらい知っているのが4冊、イスラム教に関する2冊は縁がなく、タイトルぐらい知っているのが1冊。残る3冊は以下。いずれも経済の本で、政治や哲学にも相互に影響しているようだ(参照:サンデル「これからの『正義の話』をしよう」)。

 

「プロテスタンティズムの論理と資本主義の精神」(マックス・ウェーバー)

19世紀半ばまでは、人々は生活できるだけの収入があれば、それ以上は働こうとしなかったそうである。そんな欧州が資本主義の世の中に変貌したのは、プロテスタントの予定説から導出される行動原理に基くのだという。

 

「雇用、利子および貨幣の一般理論」(ジョン・Ｍ・ケインズ)

公共事業や金利下げなどの景気対策が、かつては非常識だったとは。ケインズの一般理論により、恐慌が発生しなくなり資本主義は生き延びたというのが本当ならすごいこと。リーマン・ショックにおいても価値が見直された。乗数理論についても説明あり。

 

「資本主義と自由」(ミルトン・フリードマン)

功利主義(ジェレミー・ベンサム、ジョン・スチュアート・ミル)の影響を受け、自由至上主義(リバタリアニズム)と呼ばれる。ニクソン、レーガンに政策提言、サッチャー、日本では橋本龍太郎にはじまる小泉純一郎の新自由主義に影響を与える。「小さな政府」を目指し、景気対策は中央銀行がお金の量をコントロールすればよく、自由な市場が理想との立場。変動相場制も提唱した。