これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

 
 
 
多様性を認める方向に進む社会における共通善について、自由主義功利主義では遂げられない社会の成熟を、道徳主義の観点で理論的にビジョンを描く。 極限的な状況での「どっちを選ぶ?」的な問題設定は、哲学を進めるための方法論であり(テレビなどはここに注目しすぎ!)、中絶や同性婚など非常に扱いづらい問題に、多様化する社会の中でも揺るがない善や徳を明らかにしている。 思想・思考のパワーを感じざるを得ない。とてもお勧め。